2006年01月27日

ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ5

 

なおくんの学校の校長先生のお話からの抜粋です。とてもいいお話だったので紹介します。

 

『ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ』

この歌から、どんなことを思い浮かべますか。象の子どもとお母さんが、仲良く暮らしている「仲良し こよし」の歌だと思われます。

ところが、この「ぞうさん」の歌を作詞した まど みちおさんによると、そうではないらしいのです。

「象の子が、鼻が長いとけなされている歌なのです。」というのが、この歌を作ったまどさんの説明です。

つまり、「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね」とは、親しみを込めた子象への呼びかけではなく、「へんな鼻 長くてみっともない鼻」と、けなしたものだというのです。 けれども、子象はそのようにけなされても、しょげたり、落ち込んだり、泣いたりしません。むしろ、元気に明るく「そうよ かあさんも ながいのよ」と誉められたかのように、「大好きなお母さんの鼻と同じように長いんだ。立派なんだぞ!」と、威張って答えているわけです。そこには、この歌を作ったまどさんの考えがあります。

「象が象に生まれたことを誇りに思い、すばらしいと思っている。」からだというのです。象だけではありません。この世の中にいる植物、動物そして人間も含めて、生き物すべてが「自分が自分であること」を誇りとし、喜んでいるというのが、まどさんの自然に対する考え方です。もちろん、私たち人間もそうです。生き物すべてがそうですが、私たち人間もそれぞれに違いがあるから意味があり、すばらしいのです。

一人一人、そして生き物すべてをみんな違うように作られた神様は、さぞかし大変だったと思います。この違いを大切にしなければなりません。自分を大切にするとともに、自分とは違う人もまた同じように、大切にしなければなりません。違う物たちが、その違いを生かして助け合うこと、支え合うことが、もっとも大事なことなのです。みんなが、心ゆくまで違いを尊重し、違いを生かしてお互いに生きていくことこそ、心の真ん中に置かれねばなりません。その時、「共に生きる」ことの大切さ、人の心を深いところで理解できるようになるのではないでしょうか?

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femin21 at 15:30│Comments(0)TrackBack(0) こころのつぶやき 

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